先週末がお花見のピークかと思って存分に桜を愛でておいたけれど、蓋を開けたら今週末もまだまだ見頃で。
雨が降らなかったからか、長く持ってくれた桜たち。近所の桜並木も、葉桜半分の木もありながら満開の木も半分以上残っていた。
散りゆく姿はやはり切ないけれど、花吹雪とはよく言ったものだな、と感じる桜のシャワーと花びらの絨毯は、日本に生まれて良かったと心から感じさせる情景だ。
そんな日曜の昼下がり、本屋に寄った帰りに陽当たりのいいベンチで、今年初めてのアイスカフェラテを読みながら読書をする。
気付いたら1時間ほど経っていて、心地良い驚きとともに帰宅。傾きかけた太陽を惜しむように、我が家の猫の額ほどのベランダに椅子を出し、夫とワイングラスを傾けた。段ボールがテーブルだ。
何てことない日常、手に届く幸せが、こんなに愛おしいとは。
春が来たからだ。ぜんぶ春のせい。