この話、心当たりがあるので書き留めておきます。
ちなみに上の記事の前段である①と②も、併せて読んでみて下さい(お前はしいたけさんの何なんだ)。
闇に消えた会計
学生時代、友達と京都の大衆居酒屋で飲んだ時の話。
決して綺麗なお店じゃないけどお魚が美味しくて、普段は飲まない日本酒もすすみ、友達との四方山話に花が咲きました。
そこまで泥酔はしてないはずなのですが、ただ楽しい夜だったなぁという記憶だけが残りました。
後日ふと思い出して「あのお店ってそんなに高そうじゃなかったけど、結構飲み食いしたよね?お会計いくらぐらいだったっけ??てか私支払ったっけ?!」と友人に聞きました。酔っ払って踏み倒しそうになったことが何度かあるので…。そしたら:
友人「え!あの日隣の席のおっちゃんたちが、Caseyの飲みっぷりがいいからって全部払ってくれたじゃん。覚えてないの?」
覚えてねー!!
おっちゃんたちごめん…しかし御厚意には感謝しています。笑
おひとり様◯◯◯
もう一つの事例を。
いまの夫に出会う前、元彼と別れて失意の底にいた私は、結婚適齢期の女性にありがちな焦りを感じていました。
その頃は、何かしたいなぁ〜と思っても「でも(彼氏いないから)一人では寂しいなぁ」と思ってやらずに終わることがいくつかありました。
そのうちの一つが、ホテルでアフタヌーンティーを楽しむこと。
仲良い友人でそういうのが好きそうな子が思い当たらなかったので、彼氏ができたらデートで行ってみたいなぁ〜とか思ってたのです。
そんなある日ふいに「そんなに行きたいんだったら一人でも行けばいいじゃないか!」と思い立ちました。
一人ラーメンは行けるくせに、アフタヌーンティーはさすがに寂しいかなぁ…とチキる私。
しかし、意を決して新宿のパークハイアットを予約。
一人だけどお洒落して、読みたかった本を持って、ドキドキしながらピークラウンジへ。
初めてのアフタヌーンティーは、ホテルスタッフの一流の接客、美味しい料理とお茶、そして41階からの絶景のお陰で、心から気持ち良く楽しむことができました。寂しさとは無縁の思い出です。
確かに周りはグループ客が多く、おひとり様は見当たらなかったように思いますが、誰も周りのことなんて気にしてないなぁと感じました。
その日の体験が本当に気持ち良くて、フワフワウキウキしながら日々を過ごしていた頃に、ふといまの夫に出会いました。
振り返ってみれば
両方のケースに共通しているのは、
- (奢ってもらおう/彼氏を作ろうといった)目的意識はなく、ただ自分の楽しいことをやっていた
- 思わぬ幸運が訪れた
という点です。
居酒屋の件はともかく、アフタヌーンティーと出会いとは直接的には関係ありませんが、私には繋がっているように思えてならないのです。
そしてそれこそが、冒頭記事でしいたけさんが言うところのから揚げをもらえる流れだと思います。少なくとも私にとっては。
から揚げを受け取れる人に
社会に出て、いかに自分の得か/損かばかりを考えて行動する「賢い」人々がいることを学びました。
「賢くない」私は馬鹿を見るのかなぁ…と思ったこともありましたが、彼らが往々にして人生に文句ばかり言っているのを見ると、長期的にはやっぱり私たちが「から揚げをもらえる」のかなぁと思いたいところです。
そのためには、インスタ映えやいいね!稼ぎとは無縁の心の底から「楽しみ!」「これやってると幸せ!」と思えることを日々の生活に織り込んでいくしかなさそう。
そしてそれは間違いなく、とてつもなく楽しくて幸せな試みです :)