遅ればせながら、資産運用を始めた。
具体的には、投資信託とETFを少々、毎月定額積み立てている。個別株は、今のところやらない。
カナダ在住の私が細かい話をしても役に立たないと思うので、投資を始めて変わった考え方の面について、シェアしたい。
身銭を切ることで自然と
インデックス投資信託の他に、Wealthsimpleというアプリで1銘柄だけETFを取引している。
素晴らしいUIゆえに、ご覧の通り市場の動きがリアルタイムで手に取るように分かる。
この日は右肩上がりだが、数日前は普通に乱高下しており、個別株をやっていたりすると心臓に悪いというのは想像に難くない。
私は毎月同日に同額を淡々と購入するのみなので、「あ〜上がった/下がったなぁ」と観察するぐらい。
それでも、自分のお金を投じているだけあって、自然と「なぜ昨日は上がった/下がったのだろう?」と興味が湧いてくる。
そこで、投資家Joeさんが毎日更新しているPodcastを通勤や家事がてら聞いて、前日の値動きについて答え合わせをする。
自分でも、モーニングスターのサイト等にニュースを取りに行く。
以前は仕事のため強制的に日経新聞を読んでいたが、投資を始めてからは自然と、経済や政治のニュースに関心が向くようになった。
やはり、身銭を切っているからである。
マーケットを「読む」
こうしてファイナンス関連の情報収集をしていると、よくシナリオという言葉を耳にする。
現時点で素人投資家にとってベリーベターとされる方法論は確立されているが、それでも投資は自己責任だ。
例えばインデックス投信で米国株と全世界株のどちらを選ぶかは、最終的には「今後数十年も、アメリカは世界平均を上回り続けるというシナリオ」を信じるか信じないかに依る。ストーリーと呼んでもいいだろう。
そう考えると、パーソナルファイナンス、さらに言えば経済そのものが、長文読解問題と言える。
人生スパンで繰り広げられるその文章を読み解くために、私たちは単語(知識)や文法(ルール)を勉強する必要がある。効率良くいくためには、イディオム(セオリー)も大切。
最強の優良商品は
数学が苦手で、政治・経済のニュースを敬遠しがちだった私も、ファイナンスを語学と考えると驚くほど楽しんで勉強できている。
その要因として、繰り返しになるが、自分のお金を自分の判断で(=身銭を切って)投資していることも不可欠だ。
もし社会人1年目に戻れたら、貯金している分の一部、それこそ数千円でもいいから投資を始める。
投資自体はいつからでも始められるが、そこから得られる知識や関心の輪がもたらす恩恵こそが、ローリスクハイリターンの超優良商品だから。
▼投資の方法論はいくらでも検索で出てくるが、考え方の面でとても参考になった記事
▼個別株はやってないけど、投資に対する考え方として共感できる記事