普段ほとんどTVを見ない。
そんな私が今期ハマりにハマったのがドラマ『きのう何食べた?』だった。
全12回観たドラマは『あなたのことはそれほど』以来。
「あなそれ」と「何食べ」に共通していたのが、下記2点である:
- 原作漫画から良い意味でイメージが異なるキャラ(涼ちゃん/小日向さん)
- 良い俳優陣の中で、特に印象的な役者の存在(仲里依紗さん/内野聖陽さん)
最終回を迎え、日本中に大量発生しているであろう何食べロス民とともに寂しさと余韻を噛み締めながら、この記事を書く。
▼ネタバレあり▼
多幸感を与えるドラマ
言うまでもなく、このドラマの素晴らしい点は同性愛者に限らず、家族やパートナーを大切にする日常の愛おしさを教えてくれるところだ。
もちろん、ゲイカップルが直面する生き辛さや苦悩も(直接・間接織り交ぜて)随所に描写される。サラッと描かれることもあり、それ故に考えさせられる部分も大きい。
ちなみに同時期に某ネット配信サービスで百合系のドラマのCMが流れていたが、そちらは明らかに彼女らを好奇の目で見る対象として描いている様子だった(少なくともCMからは)。
それと比較すら不要な程に、「何食べ」は互いを大切に想い合う二人の人間の日常を丁寧に、そしてクスッと笑ってホロリと泣けるバランスで描いていたことが“尊い”のである。
BLとして描かない
それが証拠に、このドラマにはラブシーンが存在しなかった。
唯一二人のスキンシップを想起させるのは、毎回オープニングの自撮り動画でシロさんにチュゥ〜しようとする(そして止められる)ケンジ、最終回の後ろからハグするシーン、その後の最後にして最低wwwなアドリブらしきケンジの下ネタ(エビCD...)*1ぐらいである。
最後の最後に最低な感じが、しんみりし過ぎなくてまた良い!!!www🍤
— Casey@外資系OLの眼鏡 (@lifeisajanico) 2019年6月28日
あぁ、最後のリビングでの引きのシーン、高校生ぶりぐらいにキュンとしてしまった…😭 #きのう何食べた
表立って描かなくても、ちゃんと二人に愛が通じ合っていると分かるのは、男女愛でも同じく素敵なストーリーの証ですよね。
長くなりそうなので、後編に続く…。
*1:ちなみにこのシーン、直前の最高のシーンの後「おアツかったのかな…?」と軽く想像させた上で、ケンジがテンション上がってあんな下ネタ言い出しちゃったのかなと思わせたあたりも計算尽くなら内野さん本当にすごい。そしてあのくだらな過ぎるwアドリブに対してシロさんと本人の間ぐらいの絶妙な感じで返す西島さんも、やっぱすごい。