珍しく前後編にわたる熱量で書いてしまったのが普段ほとんど観ないドラマについてという…。
料理ドラマという側面
もう一つこのドラマに感謝しているのが、何と言っても料理のモチベーションが上がったこと!!
シロさんが作る料理は、めんつゆや顆粒だしを愛用する一方で、極度にレンチン料理や作り置き等の効率化を求めるわけでもない(もちろんそれらが悪いわけではない)。本当にごく普通の家庭料理だからこそ、リアルに真似しやすい。
また、シロさんほど“定時退社・仕事は程々に”のスタンスを徹底していなくても、週の中で何日かはこれぐらいの料理ができる時間と精神の余裕があること。その大切さを教えてくれた気がする。
もちろんその余裕は料理でなくても、趣味でも何でも時間を埋められたら良いと思う。ただ料理という家事は、一緒に食べる人がいれば喜びを倍にして分け合える素敵な生産行為だ。このドラマの食事シーンでは、そこが上手に表現されている。
公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~
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本物の役者を見せてもらった
前編の冒頭でも書いたがこのドラマ、奇跡的な俳優陣の豪華共演となった。その上でやはり、内野聖陽さん演じるケンジのキャラクターの魅力と演技力が、人気原作漫画の実写化をここまでの成功に押し上げる原動力となったことは間違いない。
#きのうなに食べた
— Casey@外資系OLの眼鏡 (@lifeisajanico) 2019年4月12日
内野さんが普通にかっこいいので、ケンジを好きになってしまった女性の気持ちに勝手に感情移入して切なくなってしまった。
↑でツイートしたようにかっこいいんですよ、ケンジ(内野さんなんだけど)。だからこそ女性のお客さんにも普通に口説かれる訳で。
でも話が進めば進むほど、ケンジの仕草、振る舞い、ちょっとした言葉遣いが本当〜に可愛くて…!もちろんフェミニンという意味で、女性として見習いたい可愛さもそうだし、人としてもよく出来た人間なのですよね。
#きのうなに食べた
— Casey@外資系OLの眼鏡 (@lifeisajanico) 2019年4月27日
昨日寝落ちしたのでテレ東アプリで鑑賞。ケンジがシロさんに対して微妙に変な顔するとこ(すごい可愛い)とかリアルだし、彼のお母さんに対してあの気の利くプレゼントはそりゃ喜ぶわ〜…「女/嫁だからやれ」っていう圧力は嫌いだけど、ケンジの行動は人として素直に尊敬できる。
だから視聴者はみんなケンジが好きになるし、そのケンジと一緒にいることで段々と柔らかくなっていくシロさんが理解できて喜びがひとしおだし、何よりそんな素敵なキャラクターを演じ切った、もはや憑依したかのような演技を見せてくれた内野さんは本物の役者だ。
個人的に続編は希望しません
他にもいくらでも語りたいことは思いつくのだけれど、しばらくは何食べ関連の記事やブログを読み漁ってロスと余韻に浸ろう…。この記事がその一つになったら幸いです。
何より、こんなに何かを好きになったり、ハマったりしたこと自体が久々だった。金曜深夜という時間帯も最高だったけど、一週間を頑張る楽しみと週末を満たす多幸感を与えてくれた何食べ製作陣には、感謝の気持ちでいっぱいだ。
ネット界隈では続編希望の声が相次ぎ、テレ東社長も匂わせ発言?をするなど話題だが、個人的には今回の全12話が完成形かなと思う。よくTLで言われている京都旅行編は、映画で観てみたいかなぁと思うけど… :)
もっとも、俳優さんたちのスケジュール調整が難しそうですがね(ドラマ自体その理由で構想から数年越しの実現だったらしいし)!結構なおじさんになったシロさんとケンジ、ジルベールに小日向さん…。まぁその頃にはゲイカップルが堂々と旅館に泊まれるような世の中になっていたら、この作品の本望かも知れない。