カナダ永住権申請のプロセスについての記録。
ちなみに私の場合の個人的なお話を中心に書くので、網羅的な情報を求めている方はビザ申請コンサルタントやエージェント、最も正確なのはカナダ大使館のWebサイト(分っかりにくいけど…)をご参考にされて下さいね。
永住権と市民権
そもそも、永住権を取得しようとしていると言うと「カナダ人になっちゃうの?」「日本に戻って来られなくなっちゃうの!?」と聞かれることがあるが、そうではありません。もしそうなら、もっと慎重に決断します。笑
永住権とは文字通り、その国に無期限で滞在することができる権利。対して市民権はその国の国籍を取得して得られる、国民としての権利。
日本は二重国籍を認めていないので、カナダ国籍を取得する=日本国籍を喪失することを意味する(22歳以上の場合)。
永住権と市民権の最大の違いは、参政権の有無だろう。カナダ永住権取得者の日本人は日本での選挙権を有するが、カナダの選挙では投票できない。市民権を取得すると、その逆。
なおカナダ市民権を取得するためには、永住権保持者として過去5年のうち3年以上カナダに滞在している必要がある。
永住権のメリット
では永住権保持者は何を享受できるのか?というと:
- 5年に1度の更新で、カナダに無期限で滞在できる
- カナダ政府の年金・医療保険制度に加入できる(日本の年金制度に継続して加入することも選択可)
- カナダ国民と同様に就学・就労(公職以外)ができる
- カレッジや大学に、留学生として就学する場合よりも安い学費で通うことができる
といったところ。
基本的には、参政権と公職への就労以外(永住権保持者も官公庁の職に応募は可能らしいが、選考では市民権保持者が優先されると明言されている)は、ほぼカナダ人と同様の権利が与えられている…と私は理解している。
永住権は夢の制度!?
私は将来的にも、市民権を取得する予定はない。もちろん、永住権保持者として過ごしていく中で考えが変わる可能性はあるけれど。
前述の通り、カナダ市民権を取得するということは日本国籍を喪失するということ。最後は感情論になるんだと思うけど、今のところ私は生涯通して日本人でありたい。
そういう意味では、アイデンティティを保ちつつ自国以外で生活することができる永住権という制度は、人生に可能性を与えてくれるものだと実感した。
……というと永住権は夢のような制度に聞こえるが、その分きちんとハードルは高いのですよぉぉ!!涙
その辺は次回以降。また通常記事も書きます!