今日も今日とておこもり日和。関東では、朝からバケツを引っくり返したような雨でした。
しかし、そこはインドアのプロ。
最近個人的に再ブレイク中のDuolingoでフランス語をやり込みつつ(切実!)、日々良いコンテンツを求めてアンテナを張り巡らせているAmazonプライムでリフレッシュしています。
おすすめ海外ドラマ
中でも、米国HBO社のTVシリーズ『シリコンバレー』が面白かったのでシェア。シーズン1を見終えたところです。
ちなみにHBO社はあのSATCや、前回記事でご紹介した『ウエストワールド』を輩出しています。オープニングの砂嵐を見ると、反射的にSATCのOPテーマ「♪トゥットゥットゥ〜トゥルットゥトゥ〜」が脳内に流れます。笑
前置きが長くなりましたが、『シリコンバレー』のおすすめポイントをご紹介します。
▼以下ネタバレはありませんが、予備知識ゼロで見たい方はご注意下さい。
キャラクター描写
シリコンバレーのテックスタートアップの起業奮闘ストーリーと聞くと、アメリカンドリーム的な、ウェイ系の人物像を想像してしまいます。そのザ・アメリカ人を体現しているのが、エンジニア集団のインキュベーターであるアーリックなのですが。
しかし何と言っても、主人公のリチャードが日本人受けするキャラ!
押しが弱くて、プレゼンが苦手。一方で、信念に関わる部分は絶対譲らなかったり、正念場で凄まじい突破力を見せたり。
曲者だらけのチームの中で唯一(?)まともな感覚を持っているので、視聴者の声を代弁してくれる。だからこそ、彼がアーリックの言うところの「イヤなヤツ」になっていく成長ストーリーを、気持ち良く応援できるのです。
他の癖が強すぎるメンバーたちも、要所要所で見せ場があり憎めなくなってくる。それぞれの役割を果たすことの大切さを感じるとともに、ビッグヘッドを切らなければならない時の"He's a good guy, but useless."という言葉は、自分に突きつけられているようで胸がチクリとしました。こういうシーンも、笑い満載でテンポよく描かれているのが良いんですけどね。
余談ですが、スラムダンクが好きな人はこの作品好きかも。題材やタッチは全然違うし、下ネタもありますが、本質は現代/西海岸/ギーク版青春物語(+ちょっぴり恋愛要素)なのです。
門外漢でも面白い&業界人ならもっと面白い(らしい)
テック業界の技術的な用語や背景が飛び交いますが、自然と上手く説明されているお陰か、業界外の人間でも置いてけぼりになりません。主人公たちの武器である圧縮技術の話が、最初は音楽アプリという身近なB2Cサービスから始まるのも分かりやすい。
さらにテック業界で働いている人々にとっても、いちいち細部に亘ってリアリティがあるらしいです。起業あるあるとか。確かに、西海岸のテックスタートアップと聞くと華やかですが、実際はこういう泥臭さや自他との戦いがあるんだろうなぁと、やけに説得力ありました。
日本でも、もっと幅広い業界のリアルなお仕事ドラマが作られたら、視野が広がりそう。
意外と英語の勉強にも使える?
登場人物はふんだんにswearword(罵り言葉)を使うし、下ネタやお下品な描写もあります。
一方でお仕事ドラマとして見ると、リスニング教材として結構良いと思いました。
物語の半分ぐらいは、ビジネスの交渉やプレゼンテーションのシーンが占めます。特にベンチャーキャピタルがスタートアップに出資するという文脈なので、突き詰めれば「銭が稼げるかどうか」という話。法律や金融といった業界特有の文法よりも、ビジネスパーソンが普遍的に使える語彙や言い回しが多いです。
特に、アーリックの根拠のない自信とプレゼン力は、真似はできなくともエッセンスは抽出したいところですね。
続きも期待大
実はシーズン2も見始めて、エピソード1から「あの人がああなっちゃうの!?」という波乱の幕開け。身に余る報酬を得ることが本当に得なのか?(“幸せなのか?”ではなく)といった、ある意味アメリカらしくないテーマの提示もいきなり面白いです。
本国ではシーズン6で完結しており、Amazonプライムで見られるのは今のところシーズン5まで*1。
1エピソード30分、シーズン1は全8エピソードと、意外にサクサク見られます。ご興味のある方は、おうち時間のお供にどうぞ :)
お題「#おうち時間」
*1:2020年4月18日現在