元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

【言葉】人生は、生活の連なりである

 

先日、カナダ人彼(日本語勉強中)と話していて「lifeは日本語で何て言うの?」という話になりました。

 

Life=生活?人生?

そもそもこの話題になったのは、YouTubeでスペイン語の曲を聴いていて(スパニッシュワインを飲んでいたからw)"La vida bella"="Life is beautiful"というフレーズが出てきたんですね。そこでイタリア語では何て言う?フランス語では??と話しているうちに、日本語では?となったのです。

そこでlifeの日本語訳を問われ、ちょっと困ってしまった私。

「lifeにあたる日本語は2つあって、ひとつは『人生』。これは生まれてから死ぬまでの長い期間を表す言葉。もうひとつは『生活』で、対してこれは目の前の一日一日の暮らしを表すんだよ。」

我ながらキマった!!とガッツポーズ。笑

…しかし彼は首をかしげてこう言いました。

 「ん〜よく分からないなぁ。いや、言ってる意味は分かるんだけど。だって長いlife(人生)は、毎日のlife(生活)の積み重ねでしょ?なぜ日本語ではあえて二つを区別するんだろう。」

 

か、考えたことなかった…Σ(゚д゚lll)

面白い視点だと思いました。と同時に、英語文化圏では(一概には括れないのは前提として)「人生」は「生活」の繰り返しと積み重ねであるという考えが根底にあり、そのために「生活」を決してないがしろにしないのかも知れない、と感じました。

日本では、「人生」を良くしたいと大抵の人が思っているのに、目の前の「生活」を大切にできていない場合が多いように思います。その最たる例が、満員電車ではないでしょうか。

日本のサラリーマンの多くは、同じ条件で家賃が安い郊外や東京周辺の県から通勤する。みんなが同じことを考えるから、郊外から都心に向かう電車が軒並み大混雑する。

一方アメリカ人は「会社の近くに住んで、その分稼げばいいじゃない!!」という思考回路だそうです。…シンプル!

雇用体制が違うとか郊外の静かな環境がいいとか、いろいろあるとは思いますが、通勤だけでドッと疲れてしまうのがマイナスであることは、多くのサラリーマン・サラリーウーマンが感じているのでは。その意味で、アメリカ人の考え方は「今日明日の『生活』を大切にしている」点で学ぶところがあると思います。

 

若いうちは何でもやれ?

そう言われてみると、私が出会ってきた欧米人の友人たちは、大学(院)の専攻を活かせてかつ興味ある分野で就職前にインターンをし(またこれが「まだインターンしてたの?」って言うぐらい長い。年単位とか。)、多くの場合その延長線上で職を得ています。

日本企業が新卒総合職採用を行い、ジョブローテ等によって10年以上〜かけて会社の全体を見えるように人を育成するのに対して、欧米企業では一般的に専門職採用で、専門性を磨き上げながら転職等でキャリアアップしていく、という違いはよく知られたところかと思います。ここにも、新卒から自分のキャリア(人生)をどうするかを描いて、今日(生活)の業務内容を選ぶ考え方が根付いている気がします。

若いうちはいろんなことを経験しろ、後からそれが効いてくる。という考えも嫌いじゃありません。むしろ好きです。しかしだからと言って、遠いいつかの理想の人生のために、嫌なことを我慢したりやりたいことから目を背けたりしていては、絶対に理想の人生は来ないとも言えます。

 

C'est la vie!

「それが人生さ」という意味のフランス語です。vie=lifeですが、これは「人生」と「生活」どちらの意味なんでしょうか?

いえ、「日々の生活の集大成としての人生」がきっと答えなんでしょう。それがまさに、人生さ!

 

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私の人生に彩りを添えてくれるのは、食(ただいま絶賛親知らず治療中

 

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