お仕事関係が続きます。
人が変われば
いまの外資系企業では、プロジェクトごとに組むチームやリーダーが変わります(狭い業界なので業種はナイショなのですが、戦略コンサルではありません)。
リーダーによってやり方が全然違うので、大変という見方もありますが、個人的にはいろんな人のいいとこ取りができるし気分転換にもなるので良いです。
で、いまメインで一緒に働くことの多いAさんとBさんのタイプが好対照なので、そこから気付いたことを含めてご紹介します。
積み上げAさん
まずAさんの良い所は、ハンズオン(部下に指示を出すだけではなく自分で手足を動かす)で柔軟、お客さんに合わせて早朝でも夜でも出掛けていくタイプ。これを部下にも求めたらパワハラですが、そういうことはありません。
一方お仕事の仕方がいわゆる積み上げ型。
例えば、クライアントに出す資料を作成する際に「こんな感じで」とイメージ込みで事前に擦り合わせするのですが、やっていく中で改善策・アイディアが出てくるタイプ。
それ自体はもちろん悪いことではないですが、こっちは納期に合わせて作業してるし他の仕事もある。そんな中で「クライアントにとって価値ある情報を提供するために、残り時間で何ができる?」とか言われると、「そこを最初から織り込んで設計するのがお前の仕事だろ」と思ってしまいます。笑
逆算Bさん
一方Bさんは、その点逆算型の仕事の仕方をします。
つまり、資料作成なら最初にビジュアライズされた全体像があり、そこから逆算して必要な時間・工数を踏まえて指示を出してくる。その枠内で仕上げて持っていけば、よっぽどのことがない限りひっくり返ることはない。
前述のAさんとの違いは、恐らく良い意味で妥協ができるんだと思います。Aさんが最後の1秒まで「より良く」しようとするのに対して、Bさんは最初に自分が「この仕上がりが及第点」を決めて、そこに達したらOKとする。
ただし、文字通り枠を出ることがあまりないということであり、こうと決めたら簡単に揺らがない=頑固とも言え、Aさんの柔軟さを見習ってほしい時もあります。わがままですね。笑
立場が変われば
彼らの下で働くチームメンバーとしては、どちらもプラスマイナスはあるし、相手に変わることも求めていません。
ただ最近新しい方も入ってきて自分が指示を出す立場になって思うのは、逆算型の方がこちらも楽だということです。
積み上げ型で後から作業が発生すると、こちらも頼みづらくなって「私もここまでやります!」とか「できる所までやってくれたら引き取ります」とか言っちゃいがち。
逆算型であれば、たとえ進捗が遅れていたとしてもスケジュール感が掴みやすいので介入しやすく、ギリギリになってカバーに追われることもない。
やる、わかる、できる
こんなこと社会人として当たり前だろと思われるかも知れません。ビジネス本でも基本のきとして書かれている内容でしょう。
しかし、自分自身でいろんな人と働いてみたり、立場が変わってみたりすることで、こういった当たり前が本当の意味で腹落ちしました。
サッカー日本代表のウッチーが「僕は自分の目で見たものしか信じない」的なタイトルの著書を出していましたが、私もまさにそのタイプ。
自分が経験してこそ納得して、さらに「できる」ようになりたいですね。