元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

アラサー外資系OLの人生を変えた本3選

本棚は持ち主の人となりを表すと言われる。

Kindleを買う前は、ブックオフに売りに行くペースが追いつかず常に紙の本で溢れかえっていた私の本棚も、今はここまですっきりしている。

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上段のシーサーは、家族旅行で父が買ってくれたお守り的存在である

この中にも写っているものを含めて、現在の私を形成する要素と言っても過言ではない3冊の本を紹介したい。すべて20代で読んだ本です。

人生がときめく片づけの魔法/近藤麻理恵

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

 

説明不要でしょう。米TIME誌の 「最も影響力のある100人」に2015年選出された、ときめきの魔法で一世を風靡した片付けコンサルタント。

大学生の時にこの本を読んで、一気に部屋を断捨離した。ワンルームで比較的モノが少ない部屋だったにもかかわらず、ゴミ袋計20個以上は出ただろうか。もちろん今日に至るまでリバウンド無し(年に1回ほどプチ断捨離祭りをするぐらい)。

こんまりメソッドの凄さは、単なる片づけに留まらない点だ。この断捨離を経て体感した下記のような原理は、今でも私の人生の指針となっている:

  • 本当に必要なモノ・コト・ヒトの数はそう多くない
  • 手放したら入ってくる
  • 理想の自分をリアルにイメージして、そうなりたい!とワクワクすることが行動する原動力になる
  • 「後で役に立つかも知れない…」と思うモノを手元に置いておくことの心理的コスト(モノに限らず)

最近の自己啓発書では当然のように言われている事柄だが、これらを精神的に理解・実行することはなかなか難しく、読んだだけで終わりになってしまうことも多々。

でも片づけ・断捨離という実質を伴う行動に落とし込むことで、後から精神的な理解がついてくるというのが、こんまりブームの要因だったのだろう。

ちなみにこの本はモノに溢れかえっている実家の母にあげたのだが、今のところ特に変革は起こってないようである…。

 

SHIHO's Beauty Theory/SHIHO

上の写真右端に写っている、モデル・SHIHOさんのフォトエッセイ。 

SHIHO's Beauty Theory (Angel Works)

SHIHO's Beauty Theory (Angel Works)

 

男女問わず写真集を買うことはほぼないのだが、実はこの本を買ったきっかけは学生時代の失恋である。

当時付き合っていた彼氏に「Caseyごめん、俺彼女おるねん」と言って振られ、ショックでカリカリに痩せこけた私を見て不憫に思った友達が「立ち読みしてたSHIHOさんの写真集に、今のCaseyに読んでほしい言葉がある!!」と言って勧めてくれたのだ。

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『キレイになるには失恋も大切』という章で、こんなに美しいSHIHOさんですら失恋をして、そこから立ち直るしなやかな強さに感銘を受けた。うまくいかなくなるのは、次のステップに進むサイン。恋愛に限らず自分の手ではどうにもならない何かに悩んでいる女性に、是非手に取って読んでいただきたい文章だ。

比較的文章が多いが、SHIHOさんの美しくキュートでお洒落なファッションや生活が垣間見れる作品となっている(大胆ショットもあり!)。最近TVに出てやや残念な感じに編集されている時があるSHIHOさんだが、今でも憧れの大人の女性だ。

 

好きなようにしてください ー たった一つの「仕事」の原則/楠木建

これも写真に写っている、やたら分厚い本。

好きなようにしてください

好きなようにしてください

 

仕事でウンウン悩んでいる時に本屋でたまたま見掛けて「うわっ何この分厚さ、絶対読み終わらない自信がある」と思ったのだが、前書きを読んでただならぬ面白さに引き込まれ購入。結果あっという間に読了した上に、その後3周は再読しているバイブル的な書となった。

意識高い系ビジネスパーソンの必携アプリである(?)NewsPicksで、読者からの相談に対して一橋大学大学院教授の楠木建先生が全て*1「好きなようにしてください。」と答える質疑応答をまとめたものが本書だ。

もちろん、基本的には「好きなようにしてください」で終わる回答について楠木先生があれこれ余談や持論を繰り広げるからこの厚みになるのだが、それがいちいち面白くて止まらなくなってしまう。内容として教養や示唆に富んでいるのはもちろん、文才とウィットに溢れたギャグセンがもう大好き。

例えば、銀行で出世するためにはメンズクラブのような派閥に入らなければ…どうすれば?という女性の質問に対して:

あなたの銀行ではないかもしれませんが、あなたに代わって僕が簡単な調査をしてみました。とあるメガバンクの知り合いの執行役員に「銀行ではやっぱり派閥に入ってないと部長以上にはなれないらしいですねぇ……」と尋ねたところ、「えー、それは大変。俺はどこの派閥に入っているんだろう。急いで調べなきゃ!(笑)」ということでした。別のメガバンクの旧知の専務執行役員に「あなたぐらい偉くなると、きっとご自分の派閥があるんでしょうねぇ……」と聞いたところ、「もちろんあるよ、俺の派閥。いまのところ俺しかメンバーいないけど……」とのことでした。

 

2016年 ダイヤモンド社 楠木建 『好きなようにしてください』23Pより引用

この文章を読んで好き!と思った方は、読まれて絶対に後悔させません。笑

nabeharu.hatenablog.com

↑この方のレビュー記事も本書の魅力が溢れている!

真面目な内容なのに声を出して笑っちゃうぐらい面白い、だけど読後感は清々しくてどこか背中を押してくれる、稀有な本。

 

What you read tells who you are.

こんまりさんの本が実家にある以外は、これからもきっと手元に置いておくであろう大切な3冊。

皆さんの本棚の中からバイブル的な3冊を選ぶとしたら、何になるだろうか?自己紹介になるのはもちろん、そこに人生のヒントが隠されているかも知れない。

 

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*1:ただし、ある一つの質問を除いて。これは最後まで読んだ方のお楽しみ。

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