何度か書いていた上司Aの件で、ここ数ヶ月、特にこの数週間は自分でも分かるぐらいに追い詰められていた。
具体的には
- 一日に100回ぐらい「◯にたい」と心の中で呟く
- 毎日家に帰って泣く
- 大したことないトリガーで涙が出てくる
- 夜眠りにつくのに時間が掛かる
- 食欲が減る
- 常にお腹の辺りにボワーンとした違和感を感じる
- 何てことない仕事でミスをする
こうやって書き出すと、完全にヤバいやつだ。
本当にこのまま「頑張って」いたら、潰れていたかも知れない。
ちなみに不眠と食欲減退に関しては、私はまだちゃんと眠れるし、食べられていた。でも、この辺りが完全に「眠れない」「食べられない」になってきたら手遅れかも知れない。そういう意味ではギリギリの判断が難しい。
二度目のサイン
とにかくタイトルの通り、ある日「あっこのままだと体壊す」と思ったので、上司に結論ありきで相談した。
と言うのも、数ヶ月前にも上司に相談したことがあり、その時も「Aのプロジェクトから私を外す」という選択肢は提示されたのだ。
私が望みさえすれば、如何様にでもオトナが善処してくれるのだなぁと思ったのを覚えている（ちなみに私も十分にオトナな30歳児である）。逆に言えば、周りのオトナは可能な限りオプションを差し出してくれる代わりに、決めるのは本人、つまり私だ。当たり前だけど。
結果私はその時、現状維持を望んだ。Aの具体的な問題行動が表出しない限り現行のプロジェクトは続行すること、一方で今後しばらく新規のプロジェクトでAと私をアサインしないことを希望した。果たしてその望みは叶えられた。
あれから数ヶ月。結論としては、現状維持でトライを試みたがやはりあらゆる面で機能不全が生じた。このままでは、私はもちろんAも、そして何よりお客様がアンハッピーになると思った。
だから、上司に「私をAのプロジェクトから外してほしい」という結論ありきで再度相談をした。上司も間近で見ていて思うところがあったらしい。全てを語らずとも状況を把握し、バックアップ策をすぐさま整えてくれた。あれよあれよという間に、無事？私はAのプロジェクトから外れた。
迷いと決断
会社勤めをしている方ならご理解頂けるかも知れないが、この結論を出すことにぺーぺーの私であれど多少の、いやかなり逡巡はあった。この決断によって起こり得る、いかなる不利益も引き受ける覚悟ができたからこそ、決められた。そういう意味では、1回目に上に相談した時にはその覚悟はまだなかったと言える。
だからこそ、今が完璧なタイミングだったのだと思う。そう信じたい。それが証拠にいま、例えるなら原始的な姿で草原を駆け抜けるような、きよきよしい気持ちである（by ケイスケ・ホンダ）。
ちゃんとした時間に家にいて、ちゃんとした時間にちゃんとしたごはんを食べている。何より、断続的な不安と自己否定感、無能感に苛まれることから解放され、すべきことがある程度明確で、不明瞭な点は話し合うことができ、至らなかった点は人格否定ではなくその事象と改善点について議論ができること。それだけで心をここまで健やかに保てるのかと、感慨深い。
悩みながら進め
もっとも、この決断が正しかったと結論付けるには早すぎるし、きっと正解など無いのだろう。ただ一つ言えるのは、いま私がすべきことは目の前に与えられた課題に全力で向き合い、願わくば結果を出していくことだ。もう言い訳は通用しないという意味では、自分を追い込んでいるとも言える。
でも、それでも、このタイミングでいわゆる勇気ある撤退というやつを決断できたことに後悔はない。言う前はかなり勇気要ったけど。
もしも少し前の私と同じような状況の方がこの記事を読んで、何かしらの参考になったなら有り難き幸せである。その上で、アドバイスというにはおこがましすぎるのだけど、私が今回の決断に際して気をつけたことを覚書を兼ねて書く。
- 最終的には自分の感覚を信じろ。「あ、これもうヤバい」の心の声を無視するな。
- 相談していた人がいれば、事後でもいいから報告する。親身になって聞いてくれていた人は、自分が思っている以上にあなたのことを心配してくれている。
- されど、物事を言う人の順番を間違えない。肝心なポジションに信頼できない人がいる場合は飛び越えてもう一つ上に言う必要があるが、組織においてその行動には常にリスクがあることを心得よ。
気付けば5月ももう終わりだ。初夏に向けて、向日葵のごとく太陽に向いて、生きる！
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