横向きの親知らずを切開して抜いた時もほとんど腫れなかったのに、昨日歯茎を開いて治療して縫ったところがウケるぐらい腫れてる…🥴縫い目が気になって、食べるのも話すのも笑うのも歯磨きするのもストレス😭
— Casey@外資系OLの眼鏡 (@lifeisajanico) 2019年6月30日
念のため週末何の予定も入れてなくて良かった…何もしないをするぞ。
こんな感じだったので、映画とか観てました。
プライムビデオで観られる、こちらの作品について感想を。
まず、レビューでも多くの人が言及していたが、邦題が残念すぎる!!原題の"Me Before You"で全然良かったよね!ミー・ビフォア・ユー!!!
ふぅ(一息)。というわけで、ここからはネタバレありです。
結末について
よく考えたら、主人公(男)の名前がウィルって…。この映画を観た人なら、Willが示唆するものが分かりますよね。
まぁそうでなくても、結末でウィルが死を選択することは想像できた。全体を貫くアップテンポながらどこか底抜けの明るさはない(ウィルの言う『こんな閉じた町』の描写がそうさせるのか)雰囲気が、そんなご都合主義のラブストーリーじゃないんだろうなぁと思わせたし、ラストは天国のウィルからのメッセージで終わるような気がしたから。
なのに、邦題はいかにもそのご都合主義のラブストーリーかのように思わせるミスリーディング…(ry
尊厳死という問題
本作のレビューを読んでいると「ラストが納得できない」「ウィルの選択はわがままだ」「同様の障碍を持つ他の人に比べたらウィルは何もかも恵まれている」という声も多かった。これらの感想を持ったのは、ハッピーエンディングを期待しながら鑑賞した人たちではないだろうか。
私は前述の通りラストが薄々予想できたし、分かったような口は聞けないけれど、ウィルの気持ちも分かるなぁと思った。
確かにイケメンでボンボンで仕事もスポーツも出来て女性にモテて…という過去だけに捉われているような描写もある。パリに行きたくない理由とか。でもあのシーンにしたって、ウィルほどの全てを持つ男でなくても、一番美しい記憶を上書きしたくないという想いは誰しもが持つものなんじゃないだろうか。
障碍を持つ人との恋愛
また、ルーに出会うまで(Me Before You)ほぼ誰にも心を開いてこなかったのは、愛する人を強く抱き寄せたり、手を取り合ったり、背中を押してあげたり、守ったりすることができないという事実が、大切に思うからこそ苦しいとウィル自身が一番分かっているからだ。
いくら健常者側が「あなたが居てくれるだけでいいの」と言っても、何もできないどころか何処に行くにも何をするにも迷惑を掛けると(本人が)思うことがどれだけの苦悩か、残念ながら私には推し量ることすらできない。
登場人物の魅力
…と、難しい問題を描く本作を暗すぎないトーンにしたのは間違いなく、主演女優のエミリア・クラーク!イギリス版加藤ローサ。くるくる変わる表情が可愛らしくて(ちょっとオーバー過ぎるぐらいw)、日本人ウケしそうなお顔立ちです。
ウィルを演じたサム・クラフリンも正統派イケメンで、美男美女を拝める+英国風のちょっと皮肉の効いたジョークのエッセンスを学べるというだけでも娯楽として価値がある。
さらに私にとって良い映画の要素として重要な、登場人物全員いいヤツ(たとえ悪役がいても彼・彼女なりの事情がある)という点も本作はクリア。ルーが連れ出したせいでウィルが瀕死になって…というようなドラマティックな展開もないのが良かった。
雨の週末にどうぞ
というわけで、重さと軽さ、美しさと現実を絶妙なバランスで描いた本作。
尊厳死という、正解のない問題にアクセスするきっかけとしても、観て損はない作品だ。