巷でじわじわ人気が出てきていて、Yahoo!映画でも4.2点*1と高評価の映画『search/サーチ』を観てきました!
と言うのも先日ライターのまっちゃん. さんにお会いした際、この映画をイチ押ししてらしたのです。
映画『カメラを止めるな!』のレビューをきっかけに出会い意気投合したまっちゃん. さんの言うことだけあって、面白いに違いないと確信していました。やっぱり趣味が合う人のレビューや口コミがモノを言う時代やなぁ…。
旬真っ最中の作品
さて、映画には「今この瞬間だからこそ観るべき作品」と「時代を超えて観られていく作品」とがあると思っていて、本作は完全に前者です。
まずこの作品の謳い文句として全編PC画面で展開する手法が重要な要素となっています。私はこれを聞いて
- うひょ〜今っぽい先鋭的な試みをこの目で見たい!
- ただ全部スクリーン画面って退屈ちゃうんかな?
と思いましたが、1. については夫に「その手法は既にいくつも前例があるよ(例:『アンフレンデッド』*2)」と言われやや出鼻を挫かれる。
2. については、まっちゃん. さんのお墨付きなので逆に期待して観賞しました。
その結果、本当にPC画面だからこそ表現できる感情や情景がこんなにあるのか!と唸らせられました。一方で、本作でメインに使われているiMessageやFaceTime、FacebookといったツールやSNSがまさに現在使われているものだからこそ、これだけの没入感があるはず。数年後には使われていないツールがあってもおかしくないと思うと、2018年のいま観るべきプリップリの旬な映画です。
内容(ややネタバレ)
前置きが長くなりましたが、詳細なあらすじは公式サイトや数多のレビュー記事に任せるとして(いつも通り雑)、大まかなあらすじは
以下軽くネタバレ含みます。未観賞の方はご注意を!
父母娘の幸せな生活
→母病で逝く
→父娘微妙になる
→娘失踪する
→父警察のネットを駆使した捜索
→どんでん返しに次ぐどんでん返し
→怒涛の伏線回収
と、推理モノ+スリラー+家族愛に全編PC画面というスパイスが掛かっています。
小手先の手法だけでなく、伏線回収モノが大好物の人間(私含む)もきっと満足できる、骨太なストーリー性が本作の高評価の要因かと思われます。
娘の失踪に関わる容疑者が途中で二転三転するのですが、私はその度に「えぇっこの人が!?ひいぃっそのラストはないよぅ」とまんまと騙されました…!
一方で映画通の夫は、父と刑事が電話中に息子が心配するシーンで真犯人が分かったそうです。笑
言語の観点から
また本作は随所に工夫が凝らされているとは言え、全編PC画面=視覚情報はかなり多いです。字幕版では全てを訳すわけにはいかないので、重要な情報だけ翻訳されている(字幕がある)ことで分かりやすい反面、映画を見慣れている方にとってはネタバレのしやすさに繋がったかも知れません。
例えば、観賞後にレビューを乱読していて知った伏線の一つが「序盤のニュース記事画面で『行方不明のハイカーが9日後に生還』という見出しがあり、本編の結末を暗示している」というもの。これ記憶にあるなぁと思ったら、画面いっぱいのニュース記事の中でこの見出しだけ訳されていました!一方カナダ人夫は「さすがにそこまで気付かなかった」と言っていて、字幕無しだとこうした伏線を見つける難易度がより高いと思われます。
あの作品に次ぐインパクト
カメ止めもそうでしたが、鑑賞後の感情がプラスになる映画がやっぱり好きです。
その点でも、映画『search/サーチ』はおすすめ。友人、恋人、家族、一人で…あ、父娘はちょっと気まずくなるかも?あと要ハンカチのシーンも随所にあり。
完全に余談ですが、もし日本版リメイクするなら武井壮さん(父)とRIP SLYMEのSUさん*3(弟)でやってほしいですねぇ。笑
個人的2018年の映画は、カメ止めとサーチに持っていかれました!改めて、旬のいま是非劇場でご覧になってみて下さい。
最後になりましたが、冒頭のまっちゃん. さんも本作のレビュー記事を書かれています!さすがの美しいレビューはこちらをどうぞ↓