元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

あなたの英語がレベルアップするたった一つの方法

情報商材みたいなタイトルをつけてしまった…。

今回は(元)外資系OLの、主にビジネスメールや文書で自分が書いた英語がなんとなくパッとしない時のためのテクニックをシェアします。

 

◯◯◯◯を制するものは英語を制す!?

さっそく本題に入りましょう。そのテクニックとは…

 

ラテン語由来の単語による言い換え!

 

現代英語の単語には、大まかに下記3つの語源の潮流があると言われています。

  • 古英語
  • フランス語
  • ラテン語

例を挙げると、「援助」を意味する名詞には、古英語 - フランス語 - ラテン語の順に help - aid - assistance という3つの英単語が存在するといった具合です。*1

このうちフランス語はラテン語の子孫であることから、英単語はさらに大まかに下記に二分されると言えます。

  • ゲルマン語系
  • ラテン語系

※ゲルマン語とは、古英語が属する語族と考えて下さい。

ごく大雑把に言えば、ゲルマン語系は中学あたりで習うような短めで簡単な単語、ラテン語系はちょっとお高く止まったような長めで複雑な単語という特徴があります。

例えば:

buy → purchase

check → confirm

get → obtain

左がゲルマン語系、右がラテン語系です。いずれも、ラテン語系の方がちょっと頭良さそうに聞こえませんか?笑

つまり、書いた文章がなんとなく野暮ったい時は、ゲルマン語系→ラテン語系に書き換えられる単語がないか探してみましょう。

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より少ない語数が正義

さらに言うと、2つ以上の単語を用いた熟語を1語で表すことも、文章を洗練させるための有効な方法です。

ゲルマン語系の単語は簡素ゆえに、2つ以上繋げて特定の意味を表すことが多いのに対して、ラテン語系の単語は1語で確立した意味を持っている場合が多いです。

これも例を挙げると:

You can make it happen! → You can realize it!

(君なら実現できるよ!)

※前段で"it"が指すもの(「夢」など)に言及している必要あり。

 

The economy is getting worse. → The economy is deteriorating.

(経済は悪化している。)

 

この本のように、have/give/get/make/takeといった基本的な動詞だけで英語は(わりと)話せる!というのは確かですし、学習初期においては素晴らしい導入だと思います。

一方で、ある程度基礎的なことが言えるようになったら、熟語を1語で、さらにゲルマン語系からラテン語系へと語彙を増やしていくことで、言語の奥行きがぐんと広がります。

前述の単語を使ってもう1例:

Make sure the window is closed.

(【親が子供に】窓が閉まっているのを確かめて。)

 

Check your answer.

(【先生が生徒に】回答を確認しなさい。)

 

Please confirm your purchase.

(【企業が顧客に】ご購入をご確認下さい。)

上から順にゲルマン語系(熟語)→ゲルマン語系(単語)→ラテン語系(単語)と変化するに従って、想定される場面・文脈がよりオフィシャルになっていきます

ラテン語系の単語を使いこなせるようになることで、ビジネス英語に対応できるようになります。

 

ラテン語系ボキャブラリーを増やす方法

仕事や日常でネイティブスピーカーが書く英語に触れる機会が少ない場合、なかなか自分の頭の辞書にラテン語系の語彙が蓄積されませんよね。

そんな時におすすめなのは、NY TimesでもSNSでも何でもいいのですが、英語媒体に書かれた文章を読み始めて、見覚えのない単語に行き当たったら意味を調べるという方法です。学校教育でなかなかお目に掛からないような単語は、ラテン語系である確率が高いです。

意味と語源をチェックしたら、その記事はそっ閉じしてOK(別に最後まで読んでもいいですが)。その代わり、新しく得たラテン語系の単語を使って1つ文章を作ってみましょう。そしてその文を“”(ダブルクォーテーション)で囲ってGoogleで検索します。

検索結果から、その表現が英語圏で普通に使われているようであれば、特に不自然な用法ではないと思われます。もちろん身近にネイティブスピーカーがいれば、直接聞くと良いでしょう。

面倒に感じるかも知れませんが、ビジネスで頻用するフレーズはそう多くないので、正しい言い回しを定型文化すれば後々楽です!

 

ラテン語系は世界に通ず

実はこの記事は、今私自身がフランス語を学ぶ中で浮かんだネタです。

というのも、例えば「実証する」は英語でverify、フランス語ではvérifier。お察しの通り、フランス語が語源なのですね。

ということは、英語でラテン語系の語彙が豊富だと、フランス語やイタリア語、スペイン語など(ロマンス諸語と総称される)においても「あっ見たことある」という単語が増えて少し楽になるのです。

人生100年時代、もう一つぐらい言語話せるようになりたいな〜と思った時のためにも、今からラテン語系のボキャブラリーを意識してみませんか? :)

 

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