最近、夫に対して「常軌を逸する」という表現が相応しい怒り方を、継続的にしてしまっていた。
もちろん、海外移住後のストレスが無意識の上に溜まっていたという要素は大きい。それぐらいの言い訳を自分に許すぐらいには、私は自分に優しい。
が、それにしても限度を越していた。そのことに気付くことができないぐらい、自分を見失っていた。
爆発その1
ある日、夫&夫家族とキッチンで話しながらディナーの準備をしていた。
義祖母が電子レンジで調理していたものが吹きこぼれたようで、うわーと言いながら一緒に覗き込もうとした時、夫が「あ〜Caseyはそれ触んなくていいよ」と私に言ってきた。
その瞬間に、私の中でプツンと糸が切れてしまったのだ。
一瞬置いて、自室に戻ったら何故か涙が止まらなくなった。急にその場を去った私を心配して追い掛けてきた夫に対して、声を殺して泣き叫んだ。
子供扱いしないで!
日本では私は成熟した大人の女性で、
身の回りのこと全て自分で出来て、
プロフェッショナルな仕事をしていて、
年収いくら稼いで、
買いたいものは何でも自分で買えて、
好きな時に行きたい場所に出掛けられて、
自分の気持ちを的確に表現できて、
気の利いたジョークが言えて、
そんな人間だったんだ!
私は赤ちゃんじゃない!!
夫は "Of course I know"と繰り返してなだめようとしてくれたが、一度吐き出し始めたら止まらなくなった。
S**t!!と繰り返しながら、自分でもこんな風に感じていたんだ…と思った。
自分が何者かに捉われたくなくてカナダに来たはずなのに、途端に何者でもない自分に不安を感じていた。こうなると知った上で、自分で決断して移住してきたはずなのに。
爆発その2
上記の件については、その後なんとか冷静に話し合い、一旦落ち着いた。
が、後日夫と話している最中、ほんの些細なことがきっかけで口論が始まった。というか完全に私が突っ掛かり、しつこく夫をなじり始めたのだ。
内心自分でも引くほど暴走していたが、感情のコントロールができなかった。うんざりした顔の夫が、実は口論が始まる前から友人とオンラインで話していたことに気付いたのは、数分後のことだった(私が後から部屋に入ってきた)。
夫友人の「おい、大丈夫?お前の人生に何が起こってるんだ?」という声がマイク越しに聞こえた。もう一人の友人は、口論が始まってから口を噤んでいたようだ。
情けないことに、その第三者視点が入って初めて、私は真に冷静になれた。血の気が引いたとも言う。
友人たちから見たら、完全にヤバい女だ。私が友達カップルのこんな会話を耳にしたら、心配して「そんな人やめときなよ」となるだろう。
繰り返すけれど、それほどまでに我を見失っていたのだ。
やっと目が覚めた
そこからやっと私は、自分の行動を省みて、変わろうと試みている。
具体的には、また改めて書きますね。
ただ、こちらの記事を読んで励まされた。タイトルは後ろ向きな感じだが(笑)、最後は何ともリアルに前向きな内容!
記事中の:
海外移住するということは、その国でイチからすべてを築き直すということ。
ちょっと大袈裟な表現かもしれませんが、大人なのに赤ちゃんに戻ってすべてをやり直す感じです。
という部分が、今の気持ちをずばり言い表してくれた。
高校留学で1年間カナダにいた時も「私は赤ちゃんじゃない!」と思った記憶がある。今は成人して、日本でそれなりにキャリア等も積んだからこそ、余計に思うのだろう。
プライドが高いと言われればそうだろう。でも、当たり前だろ???って思う。誇り持って生きてる証だ。
あとしつこいけれど、筋トレをすると心が前向きになる。日本で身につけてきて本当に良かったと実感する習慣。
これからも七転び八起き、生きていく。