元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

美味くも不味くもない飯を15年間作り続けた女がある日突然料理上手になった話

ある日突然「あっ、料理上手くなったわ」と思った。

もちろんあくまで当社比。

私にとっての料理上手の定義は、昔から変わらない。そして多くの人のそれとも一致するだろう。

 

冷蔵庫にあるものでパパッと数品作れる人。

 

先日、それが出来ていることに気付いた。しかも美味しく。

 

料理上手になる3ステップ

一人暮らしを始めた15年前から、オムライス、カレー、親子丼、煮物といった、いわゆる家庭料理をそれなりに作ることはできた。ただし、熱いうちに一人で食べるという限りにおいては

夫と同棲を始めてからは、家事を分担していたので毎日というわけではないものの、一人暮らしの気ままな自炊生活よりは重責だ。

レシピ本などを買うなどして改めて基本を学び、ゆっくりと、しかし着実に料理の経験値を積んできた結果、目分量で美味しく作れるようになった。再現性があるよう、そのプロセスを以下にまとめる。

また私の場合は海外移住したことで、自分の口に合う食事への渇望が、食への探究心に繋がったことも書き添えておきたい。

 

①まずはレシピ通り作る【模倣】

酒呑み夫婦ということもあり、料理研究家・リュウジさんのレシピには大変お世話になっている。

他にも何人か好みの料理家を見つけて、まずはレシピ通り作る。

大さじ小さじはもちろん、g表示があればキッチンスケールで計る。

こうして、自分の手で「美味しい!!」と感動する料理を作るという成功体験を積む。

 

②自分好みの味を見つける【探究】

リュウジさんのレシピを親友に紹介したところ、作ってみてくれた上で「私にはちょっと味が濃かったわ〜」という率直な感想を教えてくれた。

なるほど、彼女はお酒を飲まないし、関西出身で出汁の薄味が好みなのかも知れない。ちなみにコウケンテツさんのレシピをよく作るらしい。

この「人によってドンピシャな味付けは違う」という当たり前の事実が、私にとって大発見だった。

①の「レシピ通り作る」をやってもあんまり美味しく思えない人は、単にそのレシピの主と味の好みが合わないだけかも知れない。試行錯誤する中で、きっと自分好みの味付けをする料理家が見つかるだろう。

 

③自分なりに調味料の味を定義する【創作】

さぁここからが料理上手の真髄とも言える。目分量やアレンジといった領域に入ってくるからだ。これが出来れば、ありものでササッとが出来るようになる。

ここまで相当数レシピ通りに作ってきたら、「大さじ1はこれぐらい」とか「鶏がらスープの素をこれぐらい入れたらこういう味になる」といったことが、肌感覚で分かってきたはず。

家にあるもので自分でレシピを創作していくには、そこから踏み込んで自分なりに調味料の味や効能を定義してみる。例えば:

  • 酒は肉や魚を柔らかくする
  • オイスターソースを入れると一気に中華っぽくなる

など(これぐらいの解像度で十分)。

②で探し当てた自分好みの味に向けて、味見をしながら微調整できるようになった頃には、立派な料理上手の出来上がり!

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満を辞して貼るのは躊躇われるシンプルな食卓

私の場合は15年掛かったけど、センスのある人や料理する機会の多い人なら数ヶ月もあれば、③の域に達するだろう。

 

料理上手になる意義

お金が許す限り外食ができるなら、あるいは無類の外食好きなら、それも良いと思う。

が、自炊の圧倒的なメリットはコスト面でも健康面でもなく、常に自分が一番美味しいと思える味付けにできること。

どれだけ素晴らしいシェフがいても、あなたの舌はあなたしか持っていない。自分自身の専属シェフである限り、食事という時間の主導権を握ることができる。

最後に、15年間料理を特別好きにはならずとも、嫌いになることもまた一度もなかった。それは、学生時代から両親が「無理して自炊しようとして栄養が偏るぐらいなら、惣菜でも何でも買ってバランス良く食べなさい」と言ってくれたからだと思う。

料理は毎日のことだから、嫌になったら最後。

ゆるく、がんばりすぎず、料理を続けてきた自分と両親に感謝したい(いつも美味しいと手料理を褒めてくれる夫にも!)。

 

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