カナダ移住後2回目のクリスマスは、お世話になっている義家族への感謝を込めて、日本からいくつかプレゼントを取り寄せた。
日本にいると、美味しい食べ物や便利な商品が溢れすぎていて(そして安い!)何が海外の方に喜ばれるか分からないものだ。
日本人の感覚で良いと思った物がイマイチだったり、「これが!?」という物が大ヒットしたり。
そこで、今回私がクリスマスギフトに選んだ日本の物を紹介することで、日本からのお土産やプレゼントを選ぶ際のヒントになればと思う。
日本から取り寄せた物
爪切り(刃物類)
合羽橋商店街の包丁店に行くと、いつも外国人観光客で溢れていた。
カナダに来て、その理由が分かった。こちらの包丁は、とにかく切れない。
ドイツのヘンケルスなどブランド物はもちろん切れるが、オーブンにドン!系の料理が多いこの国では、そこまで包丁によく切れることを求めていない気がする。
では、なぜ日本の包丁が人気か?やはり、サムライ=日本刀のイメージと直結するからだろう。
義母も義妹も、日本に遊びに来た時に日本の包丁を買っていたので、刃物つながりで爪切りにした。
この匠の技シリーズは前から気になっていて、自分用にも購入した(ついでに耳かきもw)。
切れすぎて、毎回裏面のやすりで整えないと危ないほど。足の爪も、力を入れずにサクサク切れる。刀鍛冶の伝統と技術、さすがである。
ちなみに、立派な箱に入った商品もあったが、上記リンクの物で十分デザインやパッケージのファンシーさに感動していた。
日本のお菓子詰め合わせ
日本のスーパーやコンビニで買えるお菓子こそ、最強のプレゼントとなる。
日本らしいお菓子と言うと饅頭やおかきなど和菓子に走りたくなるが、これらは往々にして彼らの口に合わない場合が多い(和三盆や落雁などビジュアル重視ならアリかも)。
抹茶味をはじめとしたキットカット全般も来日観光客が爆買いしていくことで知られていて、確かに間違いないだろう。が、それは彼らが他に日本らしくて美味しいお菓子を知らないからかも知れない。
そこで、日本のガチで美味しいお菓子教えてやんよと言うジャパンプライドで今回大量輸入したのがこちら。
グミ・キャンディーの類がそこまで好きではない私が、初めて食べた時に衝撃を受けたのがコロロだ。味と香りに加えて、プチッという食感でぶどうを再現するという新発想。
ハリボーが牽引する世界のグミ市場において、コロロに類する商品は他にないだろう。それもそのはず、あのコラーゲンの皮で包む製法は特許技術なのだそうだ(参考記事)。
思惑通り、夫の友人たちにもばら撒いたところ一番人気だった。
こんな事もあった。日本に来たばかりのイギリス人クリエイティブディレクターが編集スタジオで僕を見るなり
— 井上大輔 (@pianonoki) January 8, 2020
「あ、ダイスケこれ食べてみて!」
「アルフォート?おいしいよね」
「お、おいしい?それだけ?」
「なんで?」
「いやこれ、俺が今まで食べたあらゆる食べ物の中で一番うまいんだけど」
久しぶりにアルフォートを食べて、まさにこのイギリス人みたいな反応になった。初めて食べた人なら、なおさら衝撃だろう。
何がすごいって、アルフォートみたいなお菓子は世界中にあるだけに、「こんな感じかな」とイメージする味をクオリティが超えてきて一瞬バグるのだ。
このような商品がその辺で1ドルで買えるというのは、世界に類を見ない。
これは実は、今回買いそびれたけど次回必ず買いたい物。つまり備忘録。笑
コロロ同様初めて食べた時に衝撃を受けた食感、そしてアルフォート同様(チョコレートという)どこの国にもある物だからこそ期待値を超えてくる品質。手に付かないのも地味に感動。
そして、こんな小さなスナック菓子にさえ親切にチャックをつけてくれるの日本だけやでぇ…涙
越冬クリーム
商品リンクがなくてリップを貼っているが、実際は同シリーズのハンドクリームを贈った。でもリップも良いと思う。
女性陣には日本のコスメも喜ばれるが、肌質の違いもあり選ぶのが難しい。また、本当に好きなら資生堂なども海外展開しているので、自分で選びたいはず。
よって、いくつあっても困らず、日本語が書いてありかつ品質も良い越冬クリームを選んだ。はちみつの優しい良い香りも、意外と海外では珍しい気がする。
プレゼントのこゝろ
実際に日本を離れて暮らしてみないと、日本の商品の何が素晴らしいかというのは分かりにくいものだ。
高価な物でなくても、日本らしさや技術力を海外の人に伝えることはいくらでもできる。
この記事で紹介した商品に限らず、その背景や考え方が参考になれば嬉しい。そして何より、その人のために選んだという気持ちこそが、最高のプレゼントに違いない。