元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

ピュアな私が情弱にならないために気を付けていること

幼い頃は、環境問題に熱心な子供だった。

わたしたちのちきゅうがよごされ、破壊されていくことに焦りを感じ、北極の氷が融けてシロクマが溺れる映像を見て心を痛めた。せめて自分にできることをと電力や資源の節減に努める私を尻目に、何度言ってもTVを点けっ放しで寝る父が信じられなかった。

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大人になった現在では、原発推進とかCO2排出権取引に関わる利権とか、エコを謳う活動によって存続する団体とか、あれだけ私の幼少期('90年代〜'00年代初め)に盛んに言われるようになった環境問題の裏ではいろんな意向が働いていたのでは…という邪推ができる知恵はついた。そういう意味では、シロクマが溺れる映像(そもそも画像だったかも?)というのは素晴らしくよくできたマーケティング…なのかも知れない。

 

スコットランドの環境村

やや脱線するが、大学の卒論で優の成績をもらった。へへーん!という自慢ではなく。

一応イギリス文化を研究するゼミに所属しており、内容は自由だったので『英国の環境政策』みたいなテーマで書いた。当時は未だにエコに対する意識が高かったのか、一言で言えば「欧州の先進的な環境対策から日本も学べるところがある」みたいな内容だった。前述の通り大人になった私からすると「いやいやそんなん彼らの思う壺やで」と嫌味の一つも言いたくなる内容だから、今の私より遥かに大人な教授はさらにそう感じたと思われる。

にも関わらず成績が良かったのは、これは完全に想像なのだが、この卒論を書くためのフィールドワークと称して実際に現地に足を運んだからではないかなぁと思う。1週間ロンドンとスコットランドのエジンバラ・グラスゴーに行った。ちなみに高校留学を除けば、これが初めての海外ひとり旅。

実はフィールドワークとしてはスコットランドがメインで、環境に優しい生活をするために自給自足で過ごす人々が集まる村があると聞いて行ってみたのだ。村内のB&Bに宿泊して(ここがパーフェクトに清潔で綺麗だった)、散策しながら住人に話を聞いてみたり、村の電力を補っている風車を見に行ったり、村人が作った野菜やお菓子、自然素材の石鹸など日用品が置いてある売店で買い物をしたりした。そう言えばこの村独自の通貨もあって、入村する時に両替したのを思い出した。

まぁ他にも、ネットや図書館でのデスクワークで知り得たホワイトペーパーの内容やらCO2排出量のグラフ比較やら論文っぽいことも盛り込んだけど、正直教授も一番面白かったのはスコットランドの環境村の話だったんじゃないかなぁと思う。なぜなら、直接その場に行って経験した人にしか見えない・書けない情報がてんこ盛りだから。

そこが評価されての優だったんじゃないかなぁと、今では勝手に思っている。

 

働き方は自分で決める

話を「世間一般で急速に広がっている思想」に戻したい。

今で言えば:

  • 好きを仕事に
  • 会社に依存してたらヤバい時代
  • 脱社畜*1

を煽って起業・副業・フリーランス・ノマドを推進する人々には、わかりやすく「それらの発信を聞いて教えを請う人たちからのお金」が落ちるのだろうし、最近やたら世間で聞くようになったな?と感じる言説や意見のメインストリームに対しては、まず「これで得するのは誰だろう?」と良い意味で懐疑心を持つようにしたい。

前向きに疑ってみたら、次に必要なのはとにかく自分の頭で考えることだ。私自身卒論の件で学んだのが、自分で考えて行動して得られた回答はある程度正しいということ。少なくとも、机上の空論や聞きかじった情報、誰かの意見よりは圧倒的に信頼ができる。

起業系発信者に関しても、「みんなが起業に向いてるとは思わない」「フリーになってわかったけど会社員にはこんなにメリットがある」と言う人の語る新しい働き方については、聞いてみたいと思う。まぁそれこそが信用性のマーケティングなのかも…と考え出したらキリがないけれど。笑

 

情報に搾取されないために

もちろん、環境破壊については実際に問題であるし、手放しで進めていいはずはない。不要な電気や水の使用を減らしたり、服を処分する時にリサイクルや寄付できる先がある場合には利用してみたり、個人でできる範囲でやったらいい。

働き方にしたって、大きな会社が揺らぐ事件が多発しているのは事実だし(それと潰れることとは別だけど)何か一つに依存するのはリスク分散の観点から言って脆いことは明らかなので、個人の力を高めることがこれまで以上に大切だというのは異論ない。

自分の頭で考え、行動して、経験値を高める。これを繰り返していけば、まぁ悪いことにはならんでしょ!というのが私の希望的観測である。

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 

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*1:ちなみに個人的には、イケハヤさんやはあちゅうさんの発信は割と昔から読んでいて、いつも「はぁ、確かになぁ」「なるほどなぁ」と思うことが多かったので未だに嫌いでも好きでもない。あれだけ世間から叩かれるオンラインサロン等の活動には何かしらの内実はあるのかな?とは思うけど、最近はあまり発信を注視していないのでわからない。

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