元外資系OLの眼鏡

カナダ人と結婚5年目。カナダ・ケベック州モントリオール郊外在住。国際結婚のリアル/海外移住生活/日々の気づきなど、のびのび更新中。

自責の念は誰のためにもならない

新卒入社の前職では、現場に配属後半年ぐらいのタイミングで、新入社員が一堂に会する研修があった。

その中で、各々の現場の上司や先輩からフィードバックという名のお手紙を受け取るという内容があった。

概ね「よく頑張っとるぞ、これからもよろしく頼むで!」と、現場に戻った新入社員のモチベーションを上げるような内容だった。一方で『ここが変わるともっと良くなる点』、いわゆる改善点のパートもあった。

その部分を読む前は、「もっと売上上げろ」とか「会議で積極的に発言しろ」とか「愛想良くしろ」とか書かれてるのかなぁ…と恐ろしかった。が、そこに書かれていた内容は、いろんな意味で予想を裏切るものだった。

 

予想外のフィードバック 

◯◯さん(私)は、他の社員に何かをしてもらった時にいつも「恐れ入ります、今度何かでお返しします!」と言うが、そこは「ありがとうございます」で良い。

 事後に口頭でも確認したかどうか、とにかくこんな内容だった。

これを書いてくれたのは一番お世話になった教育係の先輩で、僭越ながら「さすがよく見てるな…」と思った。

と同時に、指摘されるまで全く意識していなかった。これは私の思考の癖だったのだ。

先輩や上司からすれば「新入社員が返せることなんて無いに等しいんだからwww お礼を言って引き続き仕事に取り組むのみで良し!」ってことで、深い意味はないだろう。

でも、私の目線からは常に

 

忙しい先輩の手を煩わせてしまった

→申し訳ない

→私も先輩が困っている時に小間使いでも何でもします

=私の時間・労力を犠牲にします

 

という思考回路が巡っていた。

なにこの不幸せな連鎖。

 

幸せを循環させよう

今なら分かるのだが、新入社員の困り事なんて大抵の場合、先輩や上司からすれば秒で片付くような案件ばかりだ。

そんなもん返す必要なんてないし、やるなら自分が先輩になった時に同じ様に若い人に返せばいい。ペイフォワード。

また会社の上下という明らかに経験に差がある関係に限らず、家族や友人、恋人といった並列の関係であってもこれは言える。

人それぞれに得意・不得意があるからだ。

また、ある人にとっては死ぬほどイヤなことでも、別の人にとっては基本イヤだけどやれって言われたらやる、ぐらいな場合もある。この辺りを仲良く受け持ちながら、最終的には幸せの総量が同じぐらいになるように調整することが、生きるってことだ。

これが、ある一人が何かをやってもらう度に「迷惑を掛けてすみません…!このご恩は何かの形で返さねば……!!」と責任感を持ち続けていたら、いつかその人が爆発 or 自滅した時にみんなとっても悲しくなる。もともとはその人に幸せになってもらいたくて、みんないろんなことをやってあげていたのだから。

 

あなたが言うべきただ一つのこと 

今日も今日とて、仕事で周りの人にいろんなことを頼んだり、聞いたり、お願いしたりしまくっている。

それらのお願いに対して、いろんな返事が返ってくる。

「オッケー!」

「もうやってあるよ!」

「これもやろうか?」

「う〜ん今はちょい無理だけど明日はどう?」

「それはお手上げっす」

 

私の答えはただ一つ。

 

「ありがとうございます!!」

 

 

 先輩、あれから私もちょっとは成長できましたかね?

 

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