「本日2回更新する予定です」と言った端から行方をくらませてしまいました。
気を取り直して、先日遭遇したとある出来事と、そこから感じたケベック州の実情についてご紹介します。
彼女はマダムです
先日カナダ人夫、夫の祖父母、私の4人でお買い物に行った時の話。
夫のスマホと私のSIMカードを買いに行ったのですが、若い店員のお兄ちゃんが契約内容について夫家族に説明中、
店員「こちらのマドモワゼールは…」
とフランス語で言っていたのに私も気付きました。すると話が終わった後、
夫おばあちゃん「ところで彼女はマダムですよ(ニコッ)」
と優しく訂正してくれました。笑
フランス語における女性の呼称
Mademoiselleは英語のMiss.にあたる、独身女性に対する呼称。
MadameはMrs.にあたる、既婚女性に対する呼称とされています。
が、Madameは英語のMs.同様、未婚・既婚どちらでも使って良いとされているようです。よって、ある程度の大人の女性にはMadameを使うのが無難ということ。
Mademoiselleは明らかに未婚の女性、つまり10代ぐらいまでの女性に「お嬢さん」と呼び掛ける感覚みたいです。
そこで思いました。
……店員のお兄ちゃん、私のことカナダ人家族とホームステイ中の留学生とでも思ったんやろうなと!!涙
カナダとアジア人
家族構成的に夫と私が夫婦に見えなかったというのは、ケベック州のアジア人の少なさにも依る気がします。
Wikepediaの2016年の情報によると、カナダ最大の都市トロントがあるオンタリオ州と、気候や地理的な条件の良さからアジア移民の多い都市バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州が、アジア系人口それぞれ23.4%、28.8%と、カナダ全体の17.7%を牽引しています。
対してケベック州は7.1%。人口・経済規模でトロントに次ぐカナダ第2の都市であるモントリオールがあるにも関わらず!という印象ですが、ブリティッシュコロンビア州に対して気候・地理的条件、そしてフランス語圏という言語的ハードルが高いのが最大の要因でしょう。
そのことを分かってモントリオールに移住しましたが、改めて自己隔離期間が明けて外出してみると、アジア系の人をあまり見ないなぁと感じます。モントリオールの繁華街には移住後まだ行っていないので、また別だとは思いますが。
アジア系移民としての心意気
夫の友人にもアジア系カナディアンはたくさんいますが、彼らは当然フランス語を話すので、私のように「見るからに外様」なアジア人はなかなか見掛けない印象。
コロナの影響でクローズしていた政府援助のフランス語講座が7月から再開するようなので、言語の面でも早くQuebecois(ケベック人)に馴染みたいなぁ〜と思いつつ、exotic(異国人)であるユニークさを楽しみたいとも思うのでした。笑